- スーパーで買い物すると「高くなった」と感じることが増えた
- 食品の値上げは一時的なものではなくなっている
- 食費はいくら増えたのか
- 「10円、20円の値上げ」が積み重なると大きい
- 値上げを実感しやすい食品
- 価格が同じでも「量が減った」と感じることがある
- 同じ1万円で買える食品が少なくなる
- 食費が増えたのは「使いすぎ」とは限らない
- 値上げ対策で食費を極端に削る必要はない
- 食費を抑えるなら「買ったのに食べない」を減らす
- スーパーでは「100gあたり」の価格を見る
- PB商品も選択肢に入れる
- 特売だからといって買いすぎない
- 食費だけでなく固定費も一緒に考える
- 「昔はいくらだった?」と思う商品が増えていくかもしれない
- 食品の値上げとはうまく付き合っていくしかない
- FAQ
- まとめ
スーパーで買い物すると「高くなった」と感じることが増えた
最近スーパーで買い物をしていると、
「前はこんなに高かったっけ?」
と感じることが増えていないでしょうか。
一つの商品だけを見ると数十円程度の値上げでも、肉、卵、野菜、飲料、お菓子、冷凍食品など、さまざまな商品が少しずつ高くなれば、会計時の金額はかなり変わります。
以前なら2,000円程度で済んでいた買い物が、同じようなものを購入したつもりなのに2,500円近くになる。
そんな経験をしている人もいるでしょう。
さらに最近は、価格そのものが上がるだけではありません。
価格はそれほど変わっていないのに、
「袋を開けたら以前より少ない気がする」
「同じ商品なのに内容量が減っている」
と感じることもあります。
では、実際のところ食品価格はどのくらい上昇し、それによって私たちの食費はどのくらい増えているのでしょうか。
食品の値上げは一時的なものではなくなっている
食品の値上げというと、一時的な原材料価格の上昇をイメージするかもしれません。
しかし近年は、さまざまな要因が重なっています。
原材料価格だけでなく、
- 輸送費
- 人件費
- 電気・ガスなどのエネルギー費
- 包装資材
- 円相場
- 天候による農作物への影響
など、食品が私たちの手元に届くまでに必要となる多くのコストが価格に影響します。
メーカー側もコスト上昇をすべて吸収できるわけではないため、商品の価格改定につながります。
一度の値上げ幅は小さくても、数年間に複数回の価格改定が行われれば、以前との価格差は大きくなります。
そのため、久しぶりに商品を購入したときほど、
「こんなに高かった?」
と驚きやすくなります。
食費はいくら増えたのか
では、食品の値上げによって実際の食費はどの程度増えるのでしょうか。
これは当然ながら、
「一人暮らしか家族世帯か」
「自炊中心か外食中心か」
「どのような食品を購入するか」
によって大きく変わります。
そこで、分かりやすく簡単な例を考えてみます。
以前、1か月の食費が30,000円だった人がいるとします。
購入する食品全体の実質的な負担が10%増えたとすると、
30,000円 × 1.1 = 33,000円
となります。
月3,000円の増加です。
年間では、
3,000円 × 12か月 = 36,000円
になります。
月単位では「3,000円くらいなら」と思うかもしれません。
しかし年間36,000円となれば、決して小さな金額ではありません。
さらに20%増えれば、
30,000円 → 36,000円
となり、月6,000円、年間では72,000円の差になります。
家族世帯なら、もともとの食費が大きいため影響はさらに大きくなります。
「10円、20円の値上げ」が積み重なると大きい
食品の値上げが厄介なのは、一つ一つを見るとそれほど大きく感じないことです。
たとえば、
150円だった商品が170円。
200円だった商品が220円。
300円だった商品が330円。
これだけを見ると、
「まあ仕方ないか」
と思って購入してしまうこともあります。
しかし、1回の買い物で20品購入し、それぞれ平均20円高くなっていれば、
20円 × 20品 = 400円
です。
週に2回買い物をすると、
400円 × 2回 × 4週間 = 3,200円
になります。
これだけでも年間38,400円です。
実際には値上げ幅も購入頻度も商品によって違いますが、小さな値上げでも積み重なれば家計への影響が大きくなることが分かります。
値上げを実感しやすい食品
値上げを特に実感しやすいのは、日常的に購入する食品です。
たとえば卵、牛乳、パン、米、肉類、飲料、調味料などです。
毎週のように購入するものは以前の価格を覚えているため、数十円上がっただけでも気づきます。
逆に数か月に1回しか買わない商品では、以前の価格を正確に覚えていないこともあります。
久しぶりに買って、
「こんな値段だったかな?」
と思ってしまうわけです。
お菓子や加工食品などでは、価格だけでなく内容量の変化によって値上げを実感するケースもあります。
価格が同じでも「量が減った」と感じることがある
食品価格を考えるうえでもう一つ気になるのが内容量です。
たとえば以前、
300円・200g
だった商品が、
300円・180g
になったとします。
店頭価格だけを見れば300円のままなので、値上げされていないように見えます。
しかし100gあたりで計算すると、
200gの場合:150円
180gの場合:約167円
となります。
実質的には約11%高くなっています。
このように価格を大きく変えず、内容量を調整するケースもあります。
ただし、食品にはもともと複数の容量の商品が存在する場合もあるため、
「昔より本数が少ない」
「袋が小さくなった気がする」
という印象だけで値上げと判断するのは注意が必要です。
比較する場合は、過去と現在の内容量や価格を確認する必要があります。
同じ1万円で買える食品が少なくなる
物価上昇を分かりやすく考えるなら、
「同じ金額でどのくらい買えるか」
を見る方法があります。
以前1万円で購入できた食品が、平均10%値上がりしたと仮定します。
以前100円だったものが110円になったイメージです。
すると、以前1万円で買えていた量と同じだけ購入するためには、単純計算で約11,000円必要になります。
つまり、自分自身の給料や収入が変わっていなくても、実質的に使えるお金の価値は小さくなります。
これが物価上昇のつらいところです。
特に食品は生活するうえで必要なので、
「高くなったから全部買うのをやめる」
ということができません。
食費が増えたのは「使いすぎ」とは限らない
以前と同じ生活をしているのに食費が増えていると、
「自分がお金を使いすぎているのでは?」
と思うことがあります。
もちろん外食が増えたり、購入する食品が変わったりしている可能性もあります。
しかし食品価格そのものが上昇していれば、同じものを同じ量だけ購入しても支出は増えます。
そのため、
「先月の食費は高かった」
という金額だけを見るのではなく、
「何を買ったのか」
まで確認することが重要です。
家計簿をつける場合も、金額だけではなく「スーパー」「外食」「コンビニ」程度に分けておくだけで原因を見つけやすくなります。
値上げ対策で食費を極端に削る必要はない
食品価格が上がると、
「とにかく食費を減らさなければ」
と考えがちです。
しかし食費を極端に削るのはおすすめできません。
安さだけを重視すると食事の内容が偏ったり、食べる楽しみまで失ったりする可能性があります。
毎日必要な食事だからこそ、無理な節約は長続きしにくいものです。
重要なのは、
「全部安いものにする」のではなく、「無駄になっている部分を減らす」
ことです。
食費を抑えるなら「買ったのに食べない」を減らす
食品の節約で効果が大きいのが食品ロスを減らすことです。
安売りされていると、
「とりあえず買っておこう」
と思ってしまうことがあります。
しかし冷蔵庫の奥に入れたまま賞味期限や消費期限を迎え、結局捨ててしまえば節約にはなりません。
300円の商品を20%引きの240円で購入しても、食べずに捨てれば240円の損です。
それなら必要なときに300円で購入して全部食べたほうが、結果的には無駄がありません。
買い物前に冷蔵庫を見るだけでも、
「同じものをまた買ってしまった」
という失敗を防げます。
スーパーでは「100gあたり」の価格を見る
値上げが続く時代だからこそ覚えておきたいのが、単価で比較する方法です。
たとえば、
商品A:250gで398円
商品B:350gで498円
だったとします。
一見すると398円の商品Aのほうが安く見えます。
しかし100gあたりでは、
商品A:約159円
商品B:約142円
となります。
必要な量を使い切れるのであれば、商品Bのほうがお得です。
最近はスーパーの値札にも、
「100gあたり○円」
と小さく表示されていることがあります。
価格だけで判断せず、内容量まで確認する習慣をつけると比較しやすくなります。
PB商品も選択肢に入れる
食費を抑えたい場合は、スーパーやコンビニなどのプライベートブランド(PB)商品を試す方法もあります。
メーカーの商品と比較すると価格が安い場合があり、日常的に使う食品をPB商品へ変更するだけでも節約につながります。
たとえば、
調味料
飲料
冷凍食品
レトルト食品
お菓子
など、毎月何度も購入する商品ほど効果があります。
もちろん味の好みもあるので、すべて変更する必要はありません。
「これはメーカー品が好き」
というものはそのままにして、こだわりの少ない食品だけPB商品に変える方法でも十分です。
特売だからといって買いすぎない
スーパーへ行くと、
「本日限り」
「特売」
「○%OFF」
といった表示があります。
確かに必要な商品ならお得です。
しかし、
「安いから買う」
となると話は変わります。
通常200円の商品が150円になっていても、本来買う予定がなかったなら150円の支出が増えています。
節約するつもりで特売品を大量に購入し、結果的に会計金額が高くなることもあります。
特売は、
「もともと買う予定だったものが安かったら買う」
くらいに考えると無駄遣いを防ぎやすくなります。
食費だけでなく固定費も一緒に考える
物価高への対策として、食費だけを細かく削る必要はありません。
たとえば月5,000円節約したい場合、
食費を毎日約167円削る
という方法もありますが、
使っていないサブスクリプションを解約する
スマートフォン料金を見直す
保険を確認する
などで月5,000円削減できれば、食事を我慢する必要はありません。
家計全体を見ると、食品より削りやすい支出が見つかることもあります。
食費は生活の満足度に直結しやすいので、固定費や不要な支出とバランスを取りながら考えるのがおすすめです。
「昔はいくらだった?」と思う商品が増えていくかもしれない
昔から購入している商品ほど、現在の価格や量を見ると驚くことがあります。
「昔は100円くらいだった気がする」
「もっとたくさん入っていたような……」
という商品もあるでしょう。
ただ、人間の記憶は曖昧です。
別サイズの商品と比較していたり、特売価格を通常価格として覚えていたりする可能性もあります。
そのため「値上げされた」と断定する場合は、メーカーの発表や過去の商品情報などを確認することが大切です。
一方で、
「以前より食費が高くなった」
という感覚自体は、多くの食品価格が上昇している状況では決して不自然ではありません。
食品の値上げとはうまく付き合っていくしかない
残念ながら、個人の力で食品価格そのものを下げることはできません。
だからこそ重要なのは、
「値上げ前の価格に戻ってほしい」
と考え続けることより、現在の価格を前提に買い方を変えることです。
必要なものは買う。
好きなものも完全には我慢しない。
その代わり、
使い切れない食品を買わない。
単価を確認する。
PB商品も試す。
不要な外食やコンビニ利用を減らす。
こうした小さな工夫を組み合わせるほうが現実的です。
100円、200円の節約でも、それを毎週続ければ年間では大きな金額になります。
FAQ
食品の値上げで食費はどのくらい増えますか?
もともとの食費や購入する食品によって異なります。たとえば月3万円の食費が実質10%増えれば月3,000円、年間36,000円の負担増になります。ただし、これは値上げの影響を分かりやすくするための単純計算です。
食費が以前より高いのは使いすぎでしょうか?
必ずしも使いすぎとは限りません。購入量が同じでも食品価格が上昇すれば食費は増えます。金額だけでなく、外食回数や購入した食品の量なども合わせて比較すると原因を判断しやすくなります。
内容量が減るのも値上げですか?
価格を維持しながら内容量が減れば、重量あたりの価格は上昇します。ただし同じ商品でも複数サイズが存在する場合があるため、過去と比較するときは価格と内容量の両方を確認する必要があります。
食費を簡単に節約する方法はありますか?
買い物前に冷蔵庫を確認する、100gあたりの価格を比較する、PB商品を利用する、必要のない特売品を買わないなどが取り組みやすい方法です。
値上げ対策として食費を削るべきですか?
食費だけを極端に削る必要はありません。通信費やサブスクリプションなどの固定費も含め、家計全体から削りやすい支出を探すほうが無理なく続けやすいでしょう。
まとめ
食品の値上げが続くと、一つ一つの商品では数十円の違いでも、1か月、1年と積み重なったときの負担は大きくなります。
仮に月3万円だった食費が10%増えれば月3,000円、年間では36,000円です。
さらに家族が多ければ、影響も大きくなります。
また、価格だけでなく内容量が変化するケースもあるため、
「商品の値段」
だけを見るのではなく、
「いくらで、どのくらい入っているのか」
を見ることも重要になっています。
だからといって、食費を極端に削る必要はありません。
食品ロスを減らす、単価を比較する、PB商品を利用する、不要な特売品を買わない。
こうした小さな工夫でも食費を抑えることはできます。
スーパーの会計で、
「また高くなったな……」
と思うことはこれからもあるかもしれません。
そんなときこそ、単純に食べる量を減らすのではなく、同じ金額でなるべく満足できる買い方を考えることが、値上げ時代の現実的な節約方法ではないでしょうか。


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