朝起きたら喉がヒリヒリする、飲み込むと痛い、なんとなく喉に違和感がある。
風邪のひき始めや空気が乾燥している時期など、喉の痛みは比較的よく起こる症状です。
軽い喉の痛みなら、水分補給や加湿などで楽になることもあります。一方で、強い痛みや発熱などがある場合は、単なる乾燥ではなく感染症などが原因になっている可能性もあります。
この記事では、喉が痛いときに自宅でできる対処法、食べやすいもの、避けたいこと、病院を受診する目安をまとめます。
喉が痛くなる主な原因
喉の痛みにはさまざまな原因があります。
代表的なのは、風邪などによる喉の炎症です。ウイルスなどの影響によって喉の粘膜に炎症が起こると、ヒリヒリしたり、飲み込むときに痛みを感じたりします。
また、病気ではなくても喉が痛くなることがあります。
たとえば、冬場の乾燥した空気やエアコンによって喉が乾燥した場合です。長時間話したり、大きな声を出したりしたあとに喉が痛くなることもあります。
ほかにも、花粉やアレルギー、たばこの煙、飲酒、胃酸の逆流などが喉への刺激になる場合があります。
そのため、「喉が痛い=必ず風邪」とは限りません。
喉が痛いときにできる対処法
こまめに水分をとる
まず意識したいのが水分補給です。
喉が乾燥すると刺激を感じやすくなるため、一度に大量に飲むのではなく、少量ずつこまめに水分をとるとよいでしょう。
水や白湯など、自分が飲みやすいものを選びます。
熱すぎる飲み物はかえって喉への刺激になることがあるため、温かい飲み物を選ぶ場合も熱すぎない温度にしましょう。
部屋を加湿する
空気が乾燥している場合は、部屋の湿度を調整することも大切です。
加湿器があれば利用できますが、持っていなくても、室内に洗濯物を干したり濡れたタオルを掛けたりする方法があります。
特にエアコンを使用している部屋では空気が乾燥しやすいため、喉の違和感があるときは室内環境も確認してみましょう。
ただし、加湿しすぎるとカビなどが発生しやすくなるため、過度な加湿は避けます。
のど飴などを利用する
のど飴やトローチなどを利用して、口や喉の乾燥を和らげる方法もあります。
ただし、医薬品のトローチなどは用法・用量を確認して使用してください。
また、小さな子どもは飴を喉に詰まらせる危険があるため注意が必要です。
できるだけ喉を休ませる
喉が痛いときに長時間話したり、大声を出したりすると、さらに負担がかかります。
仕事などで完全に話さないことは難しくても、必要以上に声を出さないようにするだけでも喉を休ませることにつながります。
意外と注意したいのが、ささやき声です。
小さな声なら喉に優しそうに感じますが、話し方によっては喉に負担をかけることがあります。無理に声を出すより、可能なら会話そのものを減らしたほうがよいでしょう。
喉が痛いときに食べやすいもの
喉が痛いと、普段なら問題なく食べられる料理でも飲み込みにくく感じることがあります。
そんなときは、柔らかく、飲み込みやすく、刺激の少ないものを選びましょう。
たとえば、
- おかゆ
- うどん
- スープ
- 豆腐
- 茶碗蒸し
- ヨーグルト
- ゼリー
- バナナ
などがあります。
ただし、「喉に良い食べ物」を無理に食べる必要はありません。
温かいものが楽な人もいれば、冷たいゼリーや飲み物のほうが楽に感じる人もいます。痛みが強いときは、自分が無理なく食べたり飲んだりできるものを選ぶことが大切です。
はちみつは喉が痛いときに使える?
喉の痛みや咳があるとき、はちみつを取り入れる方法もあります。
そのまま少量なめたり、熱すぎない飲み物に加えたりすると摂取しやすいでしょう。
ただし、**1歳未満の乳児には、はちみつを与えてはいけません。**乳児ボツリヌス症の危険があるためです。
大人が利用する場合でも、はちみつだけで病気そのものが治るわけではないことは覚えておきましょう。
喉が痛いときに避けたいこと
喉が痛いときは、刺激になるものをできるだけ避けます。
特に注意したいのが、喫煙と飲酒です。
たばこの煙は喉への刺激になります。また、お酒も喉を刺激したり、体の水分が失われやすくなったりするため、喉に痛みがある間は控えるほうが無難です。
辛い料理や極端に熱い料理も、痛みが強いときには刺激になることがあります。
また、「消毒したほうがよさそう」と考えて刺激の強いものを喉に使うのも避けましょう。
市販薬を使ってもいい?
軽い喉の痛みであれば、市販の鎮痛薬や喉の症状に対応した薬が選択肢になる場合があります。
ただし、市販薬なら誰でも安全に使えるわけではありません。
ほかに服用している薬がある場合や、持病がある場合、妊娠・授乳中などは、薬剤師や登録販売者などに相談してから購入するほうが安心です。
また、複数の風邪薬や鎮痛薬を一緒に使用すると、同じ成分を重複して摂取してしまうことがあります。
パッケージや添付文書を確認し、用法・用量を守って使用しましょう。
こんな喉の痛みは病院へ
軽い喉の痛みなら自宅で様子を見られることもありますが、症状によっては医療機関への相談が必要です。
特に、
呼吸が苦しい、唾液も飲み込めない、強い腫れがある、急速に症状が悪化している
といった場合は、早めの医療相談が必要です。
また、高熱が続いている、強い痛みが続く、水分を十分にとれない、症状がなかなか改善しない場合なども受診を検討しましょう。
喉の痛みは風邪だけでなく、扁桃炎や新型コロナウイルス感染症など、さまざまな原因で起こります。
自己判断だけで原因を決めつけないことも大切です。
喉の痛みを予防するには?
普段から喉を乾燥させないようにすることが基本です。
水分をこまめにとり、空気が乾燥する季節には室内の湿度にも気を配りましょう。
また、感染症対策として手洗いなどの基本的な衛生習慣も重要です。
睡眠不足が続いているときなどは無理をせず、休息を確保することも心がけましょう。
よくある質問
喉が痛いときは温かい飲み物と冷たい飲み物のどちらがいい?
どちらか一方でなければならないわけではありません。
温かい飲み物で楽になる人もいれば、冷たい飲み物のほうが痛みを感じにくい人もいます。極端に熱いものは避け、自分が飲みやすい温度を選びましょう。
喉が痛いときにコーヒーを飲んでもいい?
少量であれば必ずしも避ける必要はありませんが、飲んで刺激を感じる場合は控えましょう。
水や白湯なども一緒にとり、水分不足にならないようにすることが大切です。
喉が痛いだけなら風邪?
喉の痛みだけで原因を判断することはできません。
乾燥や声の出しすぎでも起こりますし、感染症などが原因の場合もあります。ほかの症状や経過も含めて判断する必要があります。
まとめ
喉が痛いときは、まず水分補給、適度な加湿、喉を休ませることから始めてみましょう。
食事は無理をせず、おかゆやスープ、豆腐、ゼリーなど、飲み込みやすく刺激の少ないものを選びます。
一方で、飲酒や喫煙、極端に辛いもの・熱いものなどは喉への刺激になるため、痛みがある間は控えるのがおすすめです。
軽い症状なら自然に改善することもありますが、呼吸が苦しい、飲み込めないほど痛い、強い腫れがあるなどの場合は、自宅で我慢せず医療機関へ相談しましょう。
喉の痛みはよくある症状だからこそ、「いつもの風邪だろう」と決めつけず、症状の強さや変化を見ることが大切です。


コメント